おそらくあなたはカーシェアリングサービスに興味を持ってこの記事に辿り着いたことでしょう。
はたまた「カーシェアってどうやって始めるの?」と思った段階かもしれません。
どちらにしてもカーシェアに関する情報を漁っている方には違いないかと思います。
ちなみに私は毎月数件のレンタカー許可取得のお手伝いをさせて頂いております。
そういった方々や許可取得前の相談内容として「カーシェアを始めたいんだけど。」という相談が頻繁にあります。
正直者な私は「個人で始めるにはハードルが高すぎるので、大手フランチャイズに加盟するのが近道ですよ。」と情けない回答しかできませんでした。
しかし、技術の進歩はめざましく、高かったハードルがグッと低くなった為、ここにその手法を全て記載しようと思い立ちました。
カーシェアに興味があるかたは是非とも一読してください、決して損はさせません。
Contents
カーシェアリングの種類
あなたが頭に思い描くカーシェアリング(以下カーシェアと呼びます)の形態はどのような方法でしょうか?
ザックリ分類すると2種類に分かれるかと思いますが、それぞれを簡単に説明していきます。
Anyca(エニカ)方式
カーシェアを検討されている方ならご存じかと思います、有名ですよね。
比較的気軽に始められて面倒な許可等は不要で良いこと尽くしです。
ですが、私個人として「何故この方式が問題ないのだろうか?」という疑問を当初は抱いたのです。
何故なら道路運送法80条に
自家用自動車は、国土交通大臣の許可を受けなければ、業として有償で貸し渡してはならない。ただし、その借受人が当該自家用自動車の使用者である場合は、この限りでない。
と記載されているからです。
当然、貸す側は有償にて借りる側へ車両を貸渡すことでしょう。
この場合の「国土交通大臣の許可」とはレンタカーの許可を指すかと思うのですが、なんで大々的にこんなことをして通用するのだろう?
と法律家みたいな生意気な疑問があったんですよ。
しかし、よくよく読み込むと「共同使用」という形態を採用しているのですね。
簡単に言えば、あなたの車を借りる側と共同にて使用する契約を結ぶ前提なんですね。
ちなみに少し前までは共同使用をする場合でさえも国土交通大臣の許可が必要とされていたみたいですが、現在では改正され許可制ではなくなっています。
「Anycaさんで僕は始めよう」トカ「面倒臭そうだからAnycaで私はいいわ」という方はAnycaさんのHPまで。
タイムズ方式
こちらもご存じかと思いますし、もう何も言うことはないでしょう。
そして独立してカーシェアを始めたい方はコチラの方式を検討されているかと思います。
というわけで、ここからのカーシェアの説明はこちらをベースにしていきます。
カーシェアリングを始める際に準備するもの
では先ずあなたは何を準備する必要があるのでしょう?
レンタカー許可(自家用自動車有償貸渡許可)
先述した通り、道路運送法には「国土交通大臣の許可を受けなければ、業として有償で貸し渡してはならない。」とありました。
この国土交通大臣の許可=レンタカーの許可を指すわけです。
そこであなたは「いや、俺はレンタカーじゃなくてカーシェアを始めたいねんけど?」と思ったかもしれません。
カーシェアだけの許可というものは存在しなくて、レンタカー許可のオプションみたいな位置付けなんです。
よって、あなたが今現時点でレンタカーの許可を取得されているのであれば、追加することも可能です。
もちろん、許可を持っていない場合はレンタカー許可に付随してカーシェアの許可を取得することも可能です。
レンタカー許可に関する詳しい説明は長くなるのでコチラをご覧ください。
レンタカー許可に付随して必要なもの
先程のリンクを読み込んでもらった前提での話になっていきます。
先ずあなたがレンタカー許可を取得する要件を全て備えていたとして、それに付随して用意するものが下記となります。
6.カーシェアリングに使用する自動車の車名及び型式
7.自動車の保管場所の所在地、配置図
8.保管場所を管理する事務所の所在地
9.IT等の活用により行う車両の貸渡し状況、整備状況等車両の状況の把握方法
10.車両、エンジンキー等の管理・貸し出し方法
11.会員規約又は契約書
12.「貸渡人を自動車の使用者として行う自家用自動車の貸渡し(レンタカー)の取扱いについて」(平成7年6月13日付け自旅第138号)2.(5)②に規定する場合のアイドリングストップ励行等エコドライブ研修・啓蒙計画
「1~5はどこいった」と思ったかもしれませんが、私が横着しているだけなので気にしないでください。
これらを考察していくと、6,7,8,11,12は現在のネット環境があればどうにかなるかと思います。
問題はこの2点
9.IT等の活用により行う車両の貸渡し状況、整備状況等車両の状況の把握方法
10.車両、エンジンキー等の管理・貸し出し方法
これを個人レベルで用意することが非常に困難なのですね。
大手カーシェアフランチャイズに加盟することにより、これらのシステムを利用することは可能でしょう。
しかし、個人レベルでコレをクリアするシステム?ソフトウェア?を用意するとなると、相当困難なことは想像できるかと思います。
以前、私に相談してきたお客様が「システム屋に相談して見積もり取ったら600万円って言われた」とおっしゃっていました。
といった理由で以前までの私はカーシェアを始めたいというお客様に
「大手さんのフランチャイズ加盟する以外は難しいですよ。」と断っていたんです。
「PR」 earthcar
そんな絶望的状況を打破する方法を最近知り、皆さんに教えたいのでこの記事を書いてみました。
それがearthcarさんのプラットフォームです(コチラ)。
念の為に運輸支局に確認しましたが、「9と10はクリアできそうですね。」との回答をもらい、実際に申請を複数件既に行い許可となっております。
このHPをプリントアウトしたものを提出するだけでクリアできるかと思いますが、当然こちらのプラットフォームを利用するのが前提です。
また、earthcarさんの担当者さんに色々とお話を伺い、この記事に記載することの了承も得ました。
もちろんearthcarさんの回し者でもないし、袖の下とかもありません。
と、この記事を書いている時点では想像していませんでした、現在earthcar代理店をやらせてもらっています。
今までは相当困難かと思われたカーシェア開業の道も、こちらを利用することによってかなりショートカットできるようになったと思うんです。
ありがとう!earthcarさん!
まとめ
あなたが「乗ってない時に車をシェアできたらいいな」とカーシェアを考えるのであればAnyca(エニカ)さんで十分かと思います。
あなたが事業としてカーシェアでガッツリと考えるのであれば、レンタカー(カーシェア含)許可を取得するという選択になってくるかと思います。
どちらの選択も間違いではありません、というか正解はないのでしょう。
しかし、私個人的に閉ざされた道が開かれたと言っては大げさかもしれませんが、earthcarさんのプラットフォームを利用することによって今後のカーシェアが変わるような気がしてなりません。
あなたも一度検討されてみてはいかがでしょうか。